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Phi::Picture

Phi::Picture は,ビットマップ・アイコン・メタグラフィック・ユーザー定義グラフィックを保持する。

Phi::Picture は,グラフィックを保持するために使う Phi::Graphic コンテナで, graphic にその種類が指定される。これは,グラフィックが Phi::Graphic クラスのものである可能性がある場合に Phi::Graphic のかわりに使う。 load , save は,そのクラスに応じたファイルの読み込みおよび書き込みを行う。 load , save は, Phi::Picture がサポートするすべての形式のグラフィックを読み書きできるが,例えば, Phi::Icon クラスの場合は .ico ファイルの読み書きのみできる。

Phi::Picture がビットマップグラフィックを保持しているときは, bitmap がグラフィックを指定する。同様に, Phi::Picture が保持するものがアイコングラフィックでは icon が, Phi::Picture が保持するものがメタファイルグラフィックでは metafile が,それぞれグラフィックを指定する。

Phi::Picture のプロパティは,画像オブジェクトが保持するグラフィックの種類とそのサイズを示す。 Phi::Picture のメソッドは,グラフィックを読み込み・保存・操作するために使う。画像をクリップボードに読み込んだり保存したりするには, Phi::Clipboard#assign を使う。

画像をキャンバス上に描画するには, Phi::Canvas#draw または Phi::Canvas#stretch_draw を呼び出して, Phi::Picture#graphic を引数として渡す。

methods

load(file_name or stream) : self
画像を取得する。

file_name : String
stream : Stream

作成される Phi::Graphic クラスはファイル拡張子で指定される。ファイル拡張子が認識されない場合は例外を生成する。

save(file_name or stream) : nil
画像を保存する。

file_name : String
stream : Stream
assign(source) : nil
assign は,オブジェクトの内容を別のオブジェクトにコピーすることでオブジェクト間のコピーを行う。

sourcegraphic にとって有効なオブジェクトの種類であるときは,それを graphic の値にする。

assign は, graphicsource の実際の種類に依存する。例えば graphicsourcePhi::Bitmap の場合, source の保持するビットマップが graphic にコピーされる。 Phi::IconPhi::Metafile では,同様の変換が有効である。

sourcegraphic にとって有効なオブジェクトではない場合,継承メソッドを呼び出して画像をそれと矛盾のないオブジェクトからコピーできるようにする。

properties

bitmap : Bitmap
画像オブジェクトの内容をビットマップグラフィック ( .bmp ) として指定する。

bitmap は,画像オブジェクトがビットマップを保持しているときにそれを参照できる。画像が Phi::Metafile または Phi::Icon グラフィックを保持しているときに bitmap を参照すると,そのグラフィックは変換されない。かわりに,画像の元の内容が破棄され,新しい空白ビットマップを返す。
author: YOSHIDA Kazuhiro
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